この記事のランク | |
---|---|
読む時間 | 3分 |
重要度 |
働き方改革が進んでいる現代、副業やダブルワークをする方も増えています。
そこで悩むのが、確定申告の方法です。
サラリーマンなど、企業から雇用されている方は、年末調整があるので確定申告をする必要がありません。
しかし、副業などでメインの給与所得以外の収入がある場合は、サラリーマンであっても確定申告が必要です。
ここでは、副業の確定申告の方法を解説します。
Twitter(@nanato_hukugyou)でも情報発信していますので、
フォローいただけると嬉しいです!
副業で20万円以上稼ぐと確定申告が必要
例えば25万円の収入があった場合、経費が4万円なら、所得は21万円となって確定申告をしなければなりません。
逆に、経費が6万円の場合だと、所得は19万円なので確定申告は不要です。
ただし、確定申告をしない場合でも、別途住民税の申告が必要な点は注意してください。
また、副業の所得が20万円以下でも、源泉徴収がされている場合は、確定申告によって払いすぎた税金が戻ってくる可能性があります。
他にも、ふるさと納税をした場合や、多額の医療費がかかった場合にも、確定申告によって控除を受けることが可能です。
このように、確定申告が必要になるかどうかは、人によって違います。
自分のケースがどれにあたるかによって、確定申告を行いましょう。
副業の確定申告の方法
副業の確定申告の主な流れは、以下の通りです。
順番にやり方を見ていきましょう。
①確定申告のやり方を選ぶ
確定申告には、青色申告と白色申告があります。
白色申告は、副業の内訳が給与所得や雑所得となっている方向けで、特徴は以下の通りです。
<メリット>
初心者でも記帳がやりやすい
<デメリット>
・特別控除がない
・赤字の繰越ができない
青色申告は、事業所得がある方向けです。
アフィリエイト、せどり、クラウドソーシング、広告収入などの副業は、事業所得としてカウントできます。
特徴は以下の通りです。
<メリット>
・最大65万円の特別控除がある
・赤字の繰越ができる
・30万円未満の経費を一括焼却できる
<デメリット>
・記帳に知識が必要
青色申告はメリットの多い方法ですが、記帳する際に簿記の知識が必要となる点がデメリットです。
そのため、青色申告ができる方でも、記帳がややこしいと感じる場合は、白色申告で構いません。
また、青色申告が簡単にできるソフトを使用する方法もあります。
②必要書類を準備する
副業の確定申告を行う場合、必要書類は人によって異なることがありますが、基本的には以下のものを準備します。
✔ 確定申告書(インターネットで確定申告する場合は不要)
✔ 収支内訳書(青色申告の場合は青色申告決算書)
✔ 源泉徴収票
✔ 売上が確認できる書類(通帳や請求書など)
✔ 経費が確認できる書類(レシートや領収書など)
このうち、売上や経費が確認できる書類は提出する必要がありません。
ただし、税務調査があった場合は、税務署に提示する義務があります。
そのため、なくさないように保管しておきましょう。
③紙またはインターネットで記入する
確定申告の方法は、紙に書いて郵送するやり方と、インターネットで記入するやり方の2種類です。
紙に書く場合は、先ほど挙げた「確定申告書」に、副業の収入や経費を手書きで記入します。
記入した確定申告書類は、3月15日までに税務署に郵送、または持参します。
インターネットで記入するやり方の場合は、国税庁の「確定申告書作成コーナー」にアクセスします。
数字を入力するだけで、確定申告書や収支内訳書を簡単に作成することが可能です。
入力が終わると、支払う税金の額が自動で計算されるので、内容に間違いがないか確認して送信しましょう。
なお、例外的に、副業の事業規模が大きい場合は税理士に頼んだ方がいいケースもあります。
数百万円単位の副業収入があるなら、税理士に丸投げするのもひとつの手段です。
副業の確定申告は自分に合った方法で正確に!
サラリーマンなど、年末調整する方も、副業の所得が20万円以上あれば確定申告が必要となります。
確定申告の義務がないケースでも、あえて行うことで還付や控除を受けられる場合があるので、必要に応じて確定申告をしておきましょう。
また、確定申告をする場合、給与所得や雑所得がメインの方は白色申告ですが、副業が事業として認められる場合は青色申告が可能です。
自分に合ったやり方を選択することで、節税につながります。
確定申告はややこしいイメージがありますが、オンラインで手続きをしたり、専用のツールを利用したりすることで、ひとりでも簡単に行えます。
正確に確定申告をして、税金の支払いに備えましょう。