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出産を経て、赤ちゃんとの生活に徐々に慣れてくる0歳の時期ですが、0歳から始められる習い事があるのはご存じですか?
習い事といえば、定番のスイミングやピアノ教室を幼稚園頃から始めるようなイメージが強いと思います。まだ習い事をするには早いように感じますが、0歳から始めるメリットにはどんなことがあるのでしょうか。
この記事では、メリット・デメリットに加え、0歳から始められる習い事をご紹介いたします。
0歳から習い事を始めるメリット
0歳から習い事を始めている子は、約17%だそうです。
あまり多くはないとはいえ、早期教育に関心がある方も一定数いるようです。
では。早い段階で習い事を始めることで、どんなメリットがあるのでしょうか。
脳の発達が著しく教育効果が高い
0歳の赤ちゃんは、毎日目まぐるしく脳が発達しています。
『スキャモンの発育曲線』によると、0歳~5歳ごろまでは急激に脳が発達し、年齢を重ねるごとに脳の成長が緩やかになるとされています。
この時期に赤ちゃんの脳にとって良い刺激を与えることで、脳の発達に良い影響が出ると考えられています。
色々なものに興味を持ち、どんどん自分の中に吸収していく中で、習い事をすると赤ちゃんの心と身体に大きな刺激を与えることができるのです。
お父さん・お母さんとのスキンシップになる
0歳の赤ちゃんにとってご両親とのスキンシップは愛着関係を形成するにあたってとても大切になります。
親子一緒に参加することでスキンシップをとることができ、信頼関係や愛着関係を築いていく土台となっていくのです。
そのため、できれば子どもだけが参加する習い事よりも、親子で一緒に参加でき、ご両親もお子様も楽しめるような習い事を選ぶことが大切になります。
習い事を始めるデメリット
一見良いことばかりに見える習い事ですが、デメリットもあります。
デメリットに関しては予め理解をし、下調べをすることが必要といえます。
金銭的な負担になる
育休中などで働くことができない状況が多く、習い事の費用が家計の負担になる場合があります。
そのため事前に、月額料金が適切かどうかや、別途教材費など初期費用の面でもしっかり確認をすることが大切になります。
通うことが負担になってしまうことがある
この頃の赤ちゃんは睡眠が安定していなく、夜泣きによる睡眠不足や、家事と育児の両立などの理由から肉体的にとても大変な時期です。
そのような中、習い事に通うことが負担になってしまうことがあります。
また、「月額を払っているから通わなきゃいけない」というプレッシャーから、精神的な負担に繋がってしまうことにもなり兼ねません。
子どもは体調が悪くなりやすい面もありますので、欠席時に返金や振替があるかどうかなど、事前に下調べをしておくと安心して始めることができます。
通いやすい距離かどうかや、通う方法を天気が悪い日のことも考え検討しておきましょう。
0歳から始められる習い事
メリット・デメリットをご紹介したところで、ここからは0歳から始められる習い事をご紹介していきたいと思います。
ベビーマッサージ
赤ちゃんが初めてする習い事の定番は、ベビーマッサージです。
支援センターなど市町村で行っていることもあれば、個人的に資格をとって営業をしているところもあります。
ベビーオイルとバスタオルがあれば簡単に行えるところもメリットの一つ。
ご両親と目が合い、関わることを喜ぶことができる生後2ヶ月頃~1歳頃がおすすめです。
赤ちゃんの肌にご両親の手が直接触れ、歌を歌ったり言葉がけを行ったりすることでコミュニケーションをとることができます。
スキンシップを行いながらベビーマッサージを行うことで幸せホルモンとも呼ばれている『オキシトシン』が分泌され、赤ちゃんだけでなく、ご両親のストレスの軽減にも繋がっていくのも嬉しいポイントです。
ベビーヨガ
産後、どうしても体型が崩れてしまいがちですが、赤ちゃんがいるとジムに通ったり運動をしたりするのは難しいですよね。
そこで、赤ちゃんも一緒に参加できるベビーヨガがおすすめです。
産後体調がよくなり、赤ちゃんの首がすわった3ヶ月頃から始めることができます。
赤ちゃんとヨガをすることで一緒に楽しむことができ、スキンシップにもなるため、ご両親と赤ちゃんどちらの心の発達にも、とてもいい影響があります。
ベビーマッサージと同じように市町村で行っているところもあり、その場合は低料金で気軽に参加しやすくなっています。
また、産婦人科でも行っているところがあり優先的に参加できることがあるようです。
初期費用もかからないため、習いやすいといえますが、赤ちゃんが大きくなって動き出すようになると思うように参加することが難しくなってしまうところがデメリットだといえるでしょう。
ベビースイミング
お子様向けのスイミングスクールで行っていることが多いベビースイミングは、概ね生後6ヶ月頃から参加することができます。
用意する物は、親・子それぞれの水着とキャップ、バスタオルや着替え等が基本です。
スキンシップを取りながら楽しく参加ができ、心肺機能の発達に良い影響があったり、体力を使うことで生活リズムが整いやすくなったりするなどのメリットがあります。
しかし、水着に着替える準備や、終了後に赤ちゃんと一緒にシャワーをしてそれぞれ着替えることが大変なため、その部分に関してはデメリットといえるでしょう。
また、注意したいポイントの1つに、感染症の問題があります。
プールによって結膜炎や咽頭結膜炎に感染する事があります。
また脱衣所でもウイルスや細菌に感染してしまう可能性がありますので、直接床に座らせたり、寝転ばせたりすることは避けたいところです。
お座りができるようになってから参加をすると、ぐっと楽になりますよ。
注意する面もあるとはいえ、習い事としてはとても人気がありますので、ぜひ検討してみてくださいね。
英語教室
まだ日本語も話せないのに英語は早いのでは…と思う方もいらっしゃると思いますが、赤ちゃんは生後6ヶ月頃には既に言葉を聞き分ける耳を持っています。
英語教室で日常的に英語を聴くことで耳が鍛えられ、将来の勉強に役立つのです。
幼児期は英語を『学ぶ・習う』というより『慣れる・親しむ』という表現が適切かもしれません。
また、一緒に参加をするお父さんお母さんが一緒に楽しむことで、赤ちゃんも楽しむことができ、英語への興味関心に繋がっていきます。
大人は発音をするのが恥ずかしいと感じがちですが、まずは赤ちゃんと一緒に楽しむことから始めましょう。
教材の購入がある場合がありますので、費用は予め確認したいポイントです。
ベビーリトミック教室
『リトミック』とは、スイスの音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズが考案した、音楽教育法のことで、赤ちゃんとコミュニケーションをとりながら親子で参加できるようにしたものを、『ベビーリトミック』といいます。
リトミックは主に音楽に合わせて身体を動かして遊びますが、親子で行う場合はふれあい遊びや手遊びが中心になります。
赤ちゃんと存分に触れ合いながら遊ぶことで、信頼関係が築きやすくなるメリットがあります。
他にも、日常的な電話・紙のガサガサ・楽器など様々な音を聴き、いろいろな“音”があることを知り音楽に興味関心を持てるようにしていきます。
大きな音、小さな音、速いリズム、遅いリズムなどメリハリをつけながら音を聴くことで、集中力を養うことができます。
市町村や保育園・幼稚園等で子育て支援の一環として体験教室を行っていることがありますので、興味のある方は参加してみるといいでしょう。
習い事をきっかけに子どもの可能性を広げよう
いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんの頃から様々な経験をさせてあげることで、色々なものに興味関心を持つようになります。
そしてその経験は、子どもの将来の可能性を広げるきっかけになるのです。
小さいころからやっていたことが好きになり、将来の仕事に繋がっていくこともあり得ます。
子どもは、本当にあっという間に大きくなってしまいます。
「もっとこんなことをさせてあげればよかった」と後悔をしないように、体験などに参加しながら、無理のない範囲で『0歳から始める習い事』について考えてみましょう。